
Seedance 2.0の「Not Eligible」エラー:原因と有効な対処法
Seedance 2.0のnot eligibleエラーは、ByteDance APIの顔とIP検出が原因です。発生条件、判定が安定しない理由、有効な対処法を解説します。
Seedance 2.0が参照画像に何度も「Not eligible」と表示する場合、スロットリングを受けているわけでも、非公開のレート制限に違反したわけでもありません。ByteDanceがモデルレベルで強制するコンテンツチェックに該当しています。トリガーとなる2項目は、同社のAPI規則に明記されています。実在する人物の顔と、保護された知的財産です[1]。どのプラットフォームもこの判定を無効にはできず、多くのプラットフォームはその存在すら文書化していません。そのため、エラーがランダムに見えます。
この記事では、実際に文書化されている内容を整理します。ByteDance独自の適格性ルールとエラーコード、各プラットフォームの画面が実際に確認しているもの、同じ顔が日によって通ったり失敗したりする理由、そして実在人物を扱うプロジェクトで正当に利用できる経路です。
要点
- 「Not eligible」は顔またはIPの検出です。 Higgsfieldの画面は失敗状態を「This image contains faces or IP and cannot be used」と説明し、クレジットを返金します[2][3]。
- 規則を定めているのはプラットフォームではなくByteDanceです。 公式APIドキュメントには、Seedance 2.0モデルは「do not support direct upload of reference images or videos containing real human faces」と明記されています[1]。Higgsfieldチームも、この検出は「is on Seedance 2.0's side」だと公に説明しています[4]。
- モデレーションを無効にする設定はありません。 Seedance 2.0の公式APIにsafetyパラメーターはなく、入力と出力は常に審査されます[1][5]。
- 「ときどき成功する」ことには平凡な理由があります。 Dreamina上の旧モデルSeedance 1.5 Proには同じ顔制限がありません[6]。プラットフォームは独自フィルターを重ね、検出はしきい値方式なので、境界付近の画像は実行ごとに判定が変わります。
- 正規の経路があります。 ByteDanceは、同意を確認したアップロード経路を含む3つの適用除外を文書化しています[7]。reAPIの顔対応Seedanceプランは、まさにそのワークフロー向けです。
- Redditで出回っている回避策は、同意済みの利用規約に違反します。モデルは出力も再審査します[5]。
「Not eligible」が実際に意味すること
多くの人がこのエラーに初めて出会うのはHiggsfieldなので、そこから始めましょう。同プラットフォームは、すべての参照素材に3段階のコンテンツチェックを行います。画面の文言は明確で、「Checking content…」「Eligible」「Not eligible」です。チェックに失敗すると、理由として「This image contains faces or IP and cannot be used」、生成時には「This generation may involve protected IP or likeness rights」と表示されます[2]。処理工程には専用のIP検出段階もあり、フラグが付いたリクエストには課金されません。Higgsfieldのドキュメントでも、クレジットが自動返還されることが確認できます[3]。
つまり、このエラーは画像品質、形式、アカウント状態に関するものではありません。システムが参照素材に実在人物の顔、または誰かの保護対象の財産が含まれていると判断した結果です。
そして、これはHiggsfield独自の判断ではありません。Redditでユーザーから不満が出た際、Higgsfieldチームは「The face detection you're running into is on Seedance 2.0's side, not something Higgsfield controls」と直接回答しました[4]。Seedance 2.0を提供するすべてのプラットフォームがこの規則を引き継ぎます。
基礎にある規則:実在人物の顔と保護対象IPは不可
一次情報はByteDance自身のAPIドキュメントです。そこには、Seedance 2.0シリーズのモデルは「do not support direct upload of reference images or videos containing real human faces」と明記されています[1]。エラーコード一覧も同じくらい明確です。InputImageSensitiveContentDetected.PrivacyInformationは、入力に実在人物が含まれる可能性を示す「may contain real person」を意味します。.PolicyViolationは、著作権制限に関係する可能性がある「may be related to copyright restrictions」素材を示します[5]。
一般ユーザー向けサービス側も同じです。CapCutがDreaminaでSeedance 2.0を世界展開した際、ニュースルームの記事は、実在人物の顔を含む画像や動画から動画を作る機能を含め、一部機能を制限する「restricting certain capabilities… including the ability to make videos from images or videos that contain real faces」と説明しました。同時に、知的財産の無断生成を防ぐ「designed to block the unauthorized generation of intellectual property」技術と、出力への不可視ウォーターマークも挙げています[6]。Dreaminaのモデル選択画面にも、Seedance 2.0には「Real human faces are not supported」と明記されています。
理由も不明ではありません。Seedance 2.0の公開は深刻なスタジオの著作権紛争と重なり、ByteDanceは世界展開を1か月停止しました[8]。ディープフェイクの責任とIP訴訟が重なった結果、モデル境界に強制フィルターが置かれています。
なお、切り替え設定はありません。公式APIのパラメーターにモデレーションを無効にする項目はなく、入力と出力の両方が審査されます。また、同意する利用規定では、適切な同意なく「a person (living or dead)'s voice or likeness」を描写することや、安全フィルターを回避しようとすることが禁じられています[9]。
同じ画像が日によって通ったり失敗したりする理由
判定が安定しない理由には、文書化されている、または観察可能なものが3つあります。運ではありません。
モデルが違えば、規則も違います。 Dreaminaでは、「real faces not supported」というラベルはSeedance 2.0と2.0 Fastに付きますが、旧モデルのSeedance 1.5 Proには付きません[6]。以前は使えたワークフローなら、別のモデルを実行していた可能性があります。また、一部のプラットフォームは告知せずにバックエンドのバージョンを切り替えます。
プラットフォームは独自フィルターを重ねます。 Higgsfieldのトラストページには、モデレーションは「is applied at the model level」であり、「content policies may vary depending on the model being used」と記載されています[2]。プラットフォームはByteDanceの規則に加えて、独自のしきい値を持つ追加チェックを適用します。同じ画像でも、プラットフォームが変われば判定も変わります。
検出は確率的です。 コミュニティのテストでは、スタイル化された顔や完全にAI生成された顔でさえ、頻繁に実在人物として判定され、境界付近の画像は試行ごとに結果が変わることが確認されています[10]。しきい値に近い分類器にはノイズがあります。著名人の顔には、構図の工夫では変えられない追加の認識レイヤーがあるようです。これはHiggsfield画面の「protected likeness」という表現とも一致します[2]。
もう1つ、誤解を解いておきましょう。「visual restriction」は、ByteDanceまたはCapCutの公開資料のどこにも公式な定義がありません。第三者のSEO記事で使われており、実質的には上で説明した顔とIPの制限を指します。なお、Dreaminaには別に「not eligible」という年齢制限のメッセージがあり、画像チェックとは無関係です。
正当に利用できる経路
まず重要な点を分けます。対象は実在人物ですか。それとも、検出器が合成人物を誤認していますか。
合成人物なのにフラグが付いた場合、 誤検知と向き合っています。正規の修正方法は構図の調整です。参照には証明写真のような顔の大きなアップを避け、顔がフレーム内で小さくなる広い場面を使います。プラットフォームに汎用参照モードと別にファーストフレームモードがある場合は、人物をファーストフレームとして渡します。これは顔参照ではなく場面の文脈として扱われます。分類器が見る内容を調整する方法であり、正しい検出を回避するものではありません。
対象が実在人物なら、 必要なのは小手先の技ではなく、同意を管理する仕組みです。ByteDanceの文書には3つの適用除外経路があります。過去30日以内にプラットフォームがそのアカウント向けに生成したコンテンツは信頼済み入力として利用できること、プリセットのバーチャルアバター集、実在人物の本人確認と許諾を検証し、その後は専用のasset IDで素材を参照する経路です[7]。最後の方法が「自分自身の動画をどう作るか」に対する公式回答です。
reAPIのSeedance 2.0顔対応プランは、被写体の同意と必要な権利を保有している実在人物の参照ワークフロー向けです。標準プランより高い料金で、同じ秒単位課金を採用し、モデル名を1行変えるだけで切り替えられます。失敗した生成は自動返金されるため、予期しない拒否で失うのは時間だけです。
避けるべきこと: Redditで出回っているグリッドの重ね合わせや顔を隠す方法です。同意済みの利用規約に違反し[9]、出力審査が結果を再び確認します[7]。プラットフォームがフラグ付きの試行を返金するのは、フィルターがそのようなものを検出すると想定しているからです。認められた経路で構築すれば、エラーはワークフローから消えます。
よくある質問
Seedance 2.0の「Not eligible」とは何ですか?
アップロードした参照素材が、実在人物の顔または保護された知的財産のコンテンツチェックに通らなかったことを意味します。Higgsfieldの画面には「This image contains faces or IP and cannot be used」と明記されています[2]。チェックの根拠はプラットフォームではなくByteDanceのモデル規則です[1][4]。
Seedance 2.0がAI生成キャラクターをブロックするのはなぜですか?
誤検知です。顔検出器は実在人物かどうかを推定します。フォトリアルな合成人物の顔はしきい値に近いため、頻繁かつ不安定にフラグが付きます[10]。実際に合成人物であれば、広めの構図とファーストフレームへの配置で解決することが一般的です。
Seedance 2.0の「visual restriction」とは何ですか?
ByteDanceまたはCapCutの資料に定義がない非公式な表現です。実際には、参照素材に実在人物の顔や保護対象IPを含めないという、同じ文書化済みの制限を指します[1][6]。
Seedance 2.0のコンテンツモデレーションを無効にできますか?
できません。公式APIにモデレーションのパラメーターはなく、入力と出力の両方が審査され、利用規定も回避を禁じています[5][9]。
Seedanceの制限が最も少ないプラットフォームはどれですか?
顔とIPの規則はモデルに付随するため、どのプラットフォームも逃れられません[4]。異なるのは追加で重ねるフィルターと、エラー表示の分かりやすさだけです。重要なのはプラットフォームを探し回ることではなく、実在人物を扱う際に同意ベースの経路を使うことです[7]。
「Not eligible」で失敗した生成には料金がかかりますか?
通常はかかりません。Higgsfieldはフラグ付きリクエストを自動返金し[3]、reAPIでも失敗したタスクは自動的に返金されます。
スタイル化した画像でも著名人がブロックされるのはなぜですか?
肖像の保護には、一般的な顔検出とは別の認識レイヤーが使われているようです。プラットフォーム画面の「protected IP or likeness rights」という表現とも一致します[2]。設計上、構図を変えてもこの判定は変わりません。
自分の顔を使ってSeedance 2.0動画を作るにはどうすればよいですか?
同意を確認する正規の経路を使います。ByteDanceの文書には本人確認と許諾の手順があり、完了すると専用の素材経路から自分の素材を参照できます[7]。reAPIの顔対応プランは、被写体の同意を得ているAPI利用者の実在人物参照ワークフローに対応します。
規則に逆らわず、規則に合わせて設計する
すべての「Not eligible」に共通するのは、ByteDanceが文書化し、全プラットフォームが引き継ぐモデルレベルのフィルターです。著作権問題を受けて、所有者の意図どおりに動作しています。対抗すればクレジットを無駄にし、規約にも違反します。一方、仕組みを理解すれば、このエラーは経路選択の問題になります。合成人物には構図を調整し、実在人物には同意確認の経路を使います。そして、reAPIの顔対応Seedance 2.0プランを使えば、認められた経路をAPI呼び出しにできます。Seedance 2.0のnot eligibleエラーをパイプラインからなくす方法は、これですべてです。
参考資料
- BytePlus(ByteDance)。ModelArk — Seedance 2.0の入力規則(「do not support direct upload of reference images or videos containing real human faces」)。 2026年7月にdocs.byteplus.com/en/docs/ModelArk/1520757から取得
- Higgsfield。トラスト&セーフティページと製品画面の文言(「Not eligible」「contains faces or IP」)。 2026年7月にhiggsfield.ai/trustから取得
- Higgsfield。APIドキュメントFAQ — フラグ付きリクエストは課金されない。 2026年7月にdocs.higgsfield.ai/docs/help/faqから取得
- Higgsfieldチーム(公式アカウント)。Redditへの返信:「The face detection… is on Seedance 2.0's side.」 2026年7月にreddit.com/r/HiggsfieldAI/comments/1sq1hmsから取得
- BytePlus(ByteDance)。ModelArk — コンテンツモデレーションのエラーコード(PrivacyInformation、PolicyViolation)。 2026年7月にdocs.byteplus.com/en/docs/ModelArk/1299023から取得
- CapCut Newsroom。Dreamina Seedance 2.0の世界展開 — 顔とIPの制限、不可視ウォーターマーク。 2026年7月にcapcut.com/newsroom/dreamina-seedance-2から取得
- BytePlus(ByteDance)。ModelArk — 信頼済み入力の適用除外と同意確認済み素材経路。 2026年7月にdocs.byteplus.com/en/docs/ModelArk/2291680から取得
- Reuters。ByteDance、著作権紛争を受けて動画AIモデルの公開を停止。 2026年7月にreuters.com/technology/bytedance-suspends-launch-video-ai-modelから取得
- BytePlus。生成AI利用規定。 2026年7月にdocs.byteplus.com/en/docs/legal/acceptable_use_policy_byteplus_genaiから取得
- r/Seedance_AI(コミュニティ)。顔検出がAI生成コンテンツまでブロックする問題 — ディスカッション。 2026年7月にreddit.com/r/Seedance_AI/comments/1sfp3agから取得
関連記事
- reAPI。Seedance 2.0とは何か、使い方(2026年版)。 reapi.ai/blog/what-is-seedance-2-0-and-how-to-use-it
- reAPI。Seedance 2.0 APIドキュメント。 reapi.ai/docs/seedance-2-0
- CapCut。Dreaminaコミュニティガイドライン。 capcut.com/clause/dreamina-community-guidelines
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