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Claude Opus 4.8 とは?性能・料金・使い方をわかりやすく解説
2026/05/30

Claude Opus 4.8 とは?性能・料金・使い方をわかりやすく解説

Claude Opus 4.8 は Anthropic の推論とエージェント型コーディング向けモデルです。4.7 からの変更点、ベンチマーク、料金、API での使い方をまとめました。

Anthropic は 2026 年 5 月 28 日に Claude Opus 4.8 をリリースしました。Opus 4.7 のアップグレードにあたり、Anthropic 自身は「控えめではあるが確かな改善」と表現しています[1]。複雑な推論と長時間にわたるエージェント型コーディングを想定した同社で最も高性能なモデルで、置き換え対象となる旧モデルと同じ価格で提供されます。今回の目玉はベンチマークの飛躍ではなく、信頼性です。Claude Opus 4.8 が自分で書いたコードの欠陥を指摘せずに見過ごす確率は、Opus 4.7 のおよそ 4 分の 1 になりました[1]

本記事では Claude Opus 4.8 とは何か、4.7 から何が変わったのか、公開されているベンチマーク、料金、そして OpenAI 互換 API から呼び出す方法を解説します。以下の数値はすべて、2026 年 5 月 30 日に取得した Anthropic 自身の発表、モデル概要、料金ページに基づいています。

Claude Opus 4.8 とは

Claude Opus 4.8 は Anthropic の Opus シリーズにおける最新モデルで、難易度の高い推論とエージェント型コーディングを担うティアです。API 識別子は claude-opus-4-8 で、日付のサフィックスは付きません[2]

主なスペックは次のとおりです。

  • コンテキストウィンドウ: 100 万トークン。ウィンドウ全体にわたって標準のトークン単価で課金されます[2]
  • 最大出力: 同期 API で 128K トークン、ベータヘッダーを付けた Batch API では最大 300K トークンです[2]
  • 入力モダリティ: テキストと画像。出力はテキストです。ビジョンには対応しますが、音声や動画の入力は Anthropic のリストに載っていません[2]
  • 知識のカットオフ: 2026 年 1 月[2]

Opus 4.7 からの変更点

Anthropic は Opus 4.8 を 4.7 の完全な置き換えではなく、その延長線上にあるモデルと位置づけており、入力・出力とも同じ価格で提供しています[1]。特に目立つ変更は 3 つです。

  • 正直さ。 Opus 4.8 が自分の書いたコードの欠陥を指摘せずに通してしまう確率は、前世代のおよそ 4 分の 1 です。根拠のない主張を断定するのではなく、不確かな部分を不確かだと示す傾向も強くなりました[1]
  • 安く速くなった高速モード。 高速モード(fast mode)は入力 100 万トークンあたり $10、出力 100 万トークンあたり $50 になりました。Anthropic によれば、前世代の高速ティアと比べて 3 倍安く、2.5 倍高速です[1]
  • エフォート制御。 デフォルトは high で、extramax に引き上げれば、難しい問題により多くのトークンを使ってよい結果を狙えます[2]

Claude Opus 4.8 の主な機能

100 万トークンのコンテキストウィンドウ

Opus 4.8 は 1 リクエストで最大 100 万トークンを読み込みます。大規模なコードベースや長大なドキュメント群を丸ごと渡せる容量で、900K トークンのリクエストも 9K トークンのリクエストと同じトークン単価で課金されます[2]。ただし Microsoft Foundry 経由ではウィンドウが 200K に制限されます[2]

エージェント型コーディングと推論

Anthropic が公開した比較では、エージェント型コーディングと分野横断的な推論でこのモデルが先行しています。SWE-Bench Pro で 69.2%、ツールありの Humanity's Last Exam で 57.9% を記録し、いずれも Opus 4.7 を上回りました[1]。詳しい数値は後述のベンチマーク表を参照してください。

エフォート制御と適応的思考

Opus 4.8 は拡張思考のオン・オフを切り替える単一のトグルではなく、適応的な思考とエフォート設定を組み合わせます。ほとんどの用途はデフォルトの high のままで十分です。extramax に上げると、最も難しいタスクに対してトークン消費と引き換えにより深い推論が得られます[2]

ビジョン、ツール利用、プロンプトキャッシュ

Opus 4.8 はテキストと並んで画像入力を受け付け、ツール利用と関数呼び出しに対応し、プロンプトキャッシュによって繰り返し送るコンテキストのコストを抑えられます[2]。スクリーンショットを読み、ツールを呼び、セッションをまたいで長いコンテキストを持ち回るエージェントを組むための材料が一通りそろっています。

Claude Opus 4.8 のベンチマーク

以下は Anthropic が公開した、Opus 4.8 と Opus 4.7、GPT-5.5、Gemini 3.1 Pro を比較した結果です[1]。ベンダー自身が実施したベンチマークである以上、中立な監査ではなく方向性を示す目安として読むのが妥当です。

ベンチマークOpus 4.8Opus 4.7GPT-5.5Gemini 3.1 Pro
エージェント型コーディング (SWE-Bench Pro)69.2%64.3%58.6%54.2%
ターミナル操作 (Terminal-Bench 2.1)74.6%66.1%78.2%70.3%
推論 (Humanity's Last Exam、ツールなし)49.8%46.9%41.4%44.4%
推論 (Humanity's Last Exam、ツールあり)57.9%54.7%52.2%51.4%
コンピュータ操作 (OSWorld-Verified)83.4%82.8%78.7%76.2%
ナレッジワーク (GDPval-AA)1890175317691314
金融分析 (Finance Agent v2)53.9%51.5%51.8%43.0%

Terminal-Bench 2.1 で GPT-5.5 が 78.2% と先行している以外は、すべての行で Opus 4.8 が首位です[1]

Claude Opus 4.8 の料金

料金は 100 万トークン(MTok)あたりで、Opus 4.7 から据え置きです[1][3]

項目料金 / MTok
入力$5
出力$25
キャッシュ読み取り$0.50
キャッシュ書き込み (5 分)$6.25
キャッシュ書き込み (1 時間)$10
Batch 入力$2.50
Batch 出力$12.50
高速モード入力$10
高速モード出力$50

Batch API は標準の入力・出力価格の半額で動きます。プロンプトキャッシュを使えば、同じコンテキストを読み直すコストは 100 万トークンあたり $0.50 に抑えられます[3]

Claude Opus 4.8 を利用する方法

Claude Opus 4.8 は Anthropic から直接呼び出すこともできますし、reAPI の OpenAI 互換ゲートウェイ経由で Anthropic の標準レートのまま利用することもできます。最新のレートとプレイグラウンドは reapi.ai/models/claude-opus-4-8 にあります。ゲートウェイの利点は、プロバイダーをまたいでキーもクライアントも 1 つで済むことです。GPT-5 や Gemini、さらに reAPI の画像・動画モデルを呼び出しているのと同じ実装から、そのまま Claude Opus 4.8 も呼び出せます。

OpenAI SDK の向き先を reAPI に変更し、モデル名を指定します。

from openai import OpenAI

client = OpenAI(
    api_key="YOUR_REAPI_KEY",
    base_url="https://api.reapi.ai/v1",
)

resp = client.chat.completions.create(
    model="claude-opus-4-8",
    messages=[
        {"role": "user", "content": "Refactor this function and explain the change."},
    ],
    extra_body={"group": "default"},
)
print(resp.choices[0].message.content)

Anthropic ネイティブの /v1/messages 形式も利用できるため、どちらの形式向けに書かれた SDK でも書き換えなしで動きます。料金は入力が 100 万トークンあたり $5、出力が $25 で、Anthropic に直接支払う場合と同じレートです。

Claude Opus 4.8 が向いているケース

Opus 4.8 は、ミスのコストが高く、扱うコンテキストが大きい仕事のために作られています。

  • エージェント型コーディング。 モデルが自分で計画し、編集し、成果を検証する長時間タスク。正直さの向上がそのまま、見逃されるバグの削減につながります。
  • 大規模コンテキストの分析。 コードベースやドキュメント群を最大 100 万トークンまで 1 リクエストで丸ごと読ませる用途。
  • ツールを使うエージェント。 ツールを呼び、スクリーンショットを読み、多数のステップにわたって状態を持ち回るワークフロー。
  • 失敗が許されない推論。 リサーチや金融分析など、自信満々の誤答よりも「ここは不確かだ」と明示されるほうが価値のある領域。

一方、単純な処理を大量に回すなら、小さくて安いモデルのほうが適しています。Opus は、トークン単価より能力を優先したいときに選ぶティアです。

2026 年に Claude Opus 4.8 が意味を持つ理由

Opus 4.8 で興味深いのは、個々のベンチマークスコアではありません。Anthropic がリーダーボードを追いかける代わりに、モデルが自分のミスを見過ごす頻度を下げる、つまり信頼性の改善に 1 回のリリースを費やしたという事実です。実際のコードを何ステップにもわたって編集するエージェント型コーディングでは、この種の正直さが効いてきます。後工程で拾わなければならない静かなバグが減るからです。100 万トークンのウィンドウと安くなった高速モードと組み合わせれば、Opus 4.8 が狙っているのは「信頼して任せられるエージェント」を作るチームだとわかります。

FAQ

Claude Opus 4.8 のリリース日はいつですか?

2026 年 5 月 28 日です。Claude Opus 4.7 のアップグレードとして、同じ価格で公開されました[1]

Claude Opus 4.8 のコンテキストウィンドウはどれくらいですか?

100 万トークンで、ウィンドウ全体にわたって標準のトークン単価で課金されます。最大出力は 128K トークン、Batch API では最大 300K トークンです[2]

Claude Opus 4.8 の料金はいくらですか?

入力が 100 万トークンあたり $5、出力が $25 です。キャッシュ読み取りは $0.50、Batch API は半額になります[3]。高速モードは入力 $10、出力 $50 です[1]

Claude Opus 4.8 はマルチモーダルですか?

テキストと画像の入力を受け付け、テキストを返します。ビジョンには対応していますが、音声や動画の入力は Anthropic のリストに載っていません[2]

Claude Opus 4.8 は Opus 4.7 と何が違いますか?

価格は同じで、正直さが向上し(自分のコードの欠陥を見過ごす確率がおよそ 4 分の 1)、高速モードが安く速くなり、Anthropic のベンチマーク一式で小幅な改善が見られます[1]

OpenAI SDK から Claude Opus 4.8 を呼び出すには?

OpenAI クライアントの向き先を https://api.reapi.ai/v1 にして、modelclaude-opus-4-8 を指定し、通常どおりチャットリクエストを送るだけです。reAPI は Anthropic の標準レートのまま、OpenAI 互換エンドポイントで Claude を提供しています。

まとめ

Claude Opus 4.8 は、地味ではあるが実質のあるアップグレードです。Opus 4.7 と同じ価格、100 万トークンのコンテキスト、そしてエージェント型コーディングで最も効いてくる「正直さ」への意識的な投資。コードを編集するエージェントや、大きなコンテキストを踏まえて推論するエージェントを作っているなら、Claude Opus 4.8 は現時点での Anthropic ラインナップの先頭であり、ほかに使っているモデルと並べて OpenAI 互換 API から呼び出せます。

Further reading

References

  1. Anthropic. Introducing Claude Opus 4.8. Retrieved May 2026 from anthropic.com/news/claude-opus-4-8
  2. Anthropic. Models overview — context, output, modality, and capabilities. Retrieved May 2026 from platform.claude.com/docs/en/about-claude/models/overview
  3. Anthropic. Pricing — token, cache, and batch rates. Retrieved May 2026 from platform.claude.com/docs/en/about-claude/pricing